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「あ、康二くんから写真届いてる」
2人でソファに並んで座って、
次の日に影響出ないくらいの量で楽しんでると、
LINEのアルバムが作られていた。
渡「はっはっは、なんだこの被りもの笑」
「こっちなんか楽しそうなダイビング!キレイだね〜」
渡「めちゃくちゃ天気いいじゃん」
あ、菜月とラウちゃんも楽しそうな写真!
蓮と康二くんがごはんを食べさせあってる写真もあった。
「ふふっ、蓮と康二くん仲良いなぁ笑」
あ、そういえば康二くんにカメラの件
話すの忘れてたな…
「ね、康二くんにカメラのこと言うの忘れてたね」
渡「えっ?あ、うん、俺も言ってないわ…」
「…どうかした?」
渡「いや、別に、」
なんか急におとなしくなった。
…飲みすぎた?
「翔太、飲みすぎた?そろそろ寝よっか?」
渡「…そうだな、明日昼前には出発するぞ
じゃおやすみ」
「はーいっおやすみ!」
グラスを片付けようとしたらテーブルには
翔太のスマホ。
取りに来るか。グラス洗っちゃおーと思ってると
通知で画面が光る。
「…女の子、?」
そのLINEの通知には、"花音"という名前と
"明日の夜なら空いてる"という内容。
そのとき階段から降りてくる足音と
私のスマホの着信音。表示の名前は蓮。
咄嗟に電話に出ながらキッチンに向かった。
「もしもし、どしたの?」
渡「スマホ忘れた……電話中?」
まともに翔太の顔、見れないかもしれない、と
電話の会話に集中する。
「…ううん、大丈夫だよ、沖縄どう?蓮の写真見たよ笑」
渡「…目黒か、」
何かを呟いて部屋に戻っちゃった。
…誰だろ、花音、って人。
そういえば彼女いないとは言ってないよな。
いや。いるとも言ってないし…。
目『…きいてる?』
「んっ?あ、ごめん、なんだっけ…」
目『俺が沖縄から帰ったら、会いたい。
お土産も渡したいしさ』
「うん。楽しみにしてる
ごめん、明日用があって…もう寝るね、」
目『うん、遅いのにごめん。おやすみ』
「おやすみなさい」
はぁ。
せっかく明日楽しみにしてたのにな。
空いてるけど、って言い方は
翔太から誘ってるってこと…だよね。
明日の夜もいないのかな?
せっかく2人になれるチャンスだったのに
あさっては舘さんが帰ってきちゃう。
いや、むしろ早く帰ってきてくれた方が助かるか…。
とりあえず明日のために早く寝よう…。
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時