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33. ページ32

宮「で、康二も大学のためにこっち来て、
そのときに千賀さんが初めて一般募集したのね。
で、狭き門を突破したのが康二。」


「狭き門って、どんな風に選ばれたんですか?」


宮「俺も詳しくは知らないけど、なんかいろいろ条件があったみたい。 」




1回だけ、家の見学会が実施された日があって
全部じゃなくて、ほんの1部。

そこでタイミングが悪く、翔太と舘さんの姿を見られてしまって一気に人気急上昇。

…たしかに、みんなカッコイイし。



宮「で、康二は先に決まってた人だったからそのまま入居ってわけよ」


「前に…女の子いた、っていうのは…」


宮「その子も、なんていうか、千賀さんのめちゃくちゃ遠い親戚?もはや他人?笑
とにかくここに住みたいって人で最初は建物に興味がある子だと思ってたけどやっぱり違ってさ」


「…なんとなく、想像つきました。」


宮「うん、まあ俺も康二も…翔太も、初めて女の子と住むってなってね。いろいろあったんだけど…
その子彼氏がいて、そいつが激おこ。んで出てったって感じ。とんだ巻き込まれ事故。」


「…いろいろ、」


宮「彼女がシェアハウスしてんの知らなかったんだって、俺達も彼氏いることしらなかったし。」



いろいろが気になるけど…
まあ…なんとなく想像ついちゃった。はぁ…。



「私が来ること、反対しなかったんですか?」


宮「んー、まあ決めるのは大家である千賀さんだしねぇ…
康二と同じ大学ってのも知ってただろうし
今回はちゃんと千賀さんが知ってる子だし。笑」


「そう、ですか、」


宮「よしっ、この話おわり!
着いたよー今日は康二がピザ注文してるって!」


「ピザ!?食べたい…!」




「「ただいまーーー」」


向「おかえりーーーーー!」





ふたりで叫ぶと奥から元気な声が返ってくる。

うん、過去は過去、今は今。
みんなと仲良くなれてよかった。今、めちゃくちゃ楽しいし!

それに前の女の人と別に特別なんかあったわけじゃないだろうし。うん。気にしない。




向「Aちゃん!ピザパーティーやで!!
はよおいで!!!」


「えぇ?なんのパーティーなの?笑」


向「俺らの夏休み幕開けパーティー」


渡「俺ら関係ねーし笑」


宮「ま、康二のおごりだし今日は飲むかーーー」


向「おっ!いいねえ舘さん!カンパーイ!!」




まだテスト結果は残ってるけど笑

この4人で笑っているこの空間がとんでもなく大好きだなって心から思った。

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時

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