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お昼はカフェ、夜はバーといった姿のお店を
経営している舘さん。
夜は専属のバーテンダーを雇っているらしいから
夜に家にいることが多いと納得したのはついさっき。笑
大学の講義が遅めの時は
家には誰もいないから舘さんのところでご飯食べてから
向かうのがルーティンになっていた。
「最近、というかあのバーベキュー直後から…」
宮「噂の蓮くんが積極的に?」
「うん……今まで蓮のタイミングでお昼学食で一緒になったり、帰りも別に毎日一緒ってわけじゃなかったのに
急にずっといるようになって…」
宮「それは望んでたハッピーエンドじゃないの?」
「うーん…なんか…めちゃくちゃ好意は感じるんだけど…言葉もないし、そういう…雰囲気?もないし…」
宮「でもその蓮くんが好きなら嬉しいんじゃなくて?」
「それが分からないから舘さんに相談してるんです…」
最近の蓮がおかしいくらい、私に過保護というか…
ずっと一緒にいたがってて。
今まで女の子に囲まれてた時間も、
周りの子を振り払って私と一緒にいるように。
それで学内ではついに付き合ったという噂まで流れ始めた。
「んで、この前家に行ったんですけど…」
宮「え?家に行ったの?ひとりで?
っていうか、一人暮らし?」
「そうです、蓮が来てって言うから。」
宮「…それで?」
「なんかご飯作って、って言うから作って一緒に食べて、普通に解散……って私、女として見られてないってことですかね」
宮「うーん…なんか…俺には…何とも言えないな……笑
(好きな子と2人きりですぐに手を出したい気持ちだけど誠実な心ですぐ帰したという男の気持ちも分かるし、
2人きりでしかも男の家に上がって何もされなかったという女の子の気持ちもちょっとは分かる…)」
深「それはめめが勇気ないだけだな」
「えっ!?…ふっかさんだ」
宮「たまにバイトしてもらってんの笑」
「蓮の勇気がないって…?」
深「だーかーら、男の家に上がるなんてAちゃんもどういうことか分かってるでしょ?
それをめめはAちゃんにはできなかったってこと」
宮「お前余計なこと言うな」
「じゃあやっぱ、私とのキスとかは想像したくないしできないから何もしなかったってこと…
ただご飯作ってくれる人が欲しかっただけ?」
宮「ほらー勘違いしちゃったじゃーん」
深「いや、ごめん、できないっていうかは…
あの…それくらい、男としては大事にしたいってことで…」
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時