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「……村さん、なんて?」


樹「……宮にフラれた、って。勢いで告白しちゃって、後悔してるとも言ってた。」


「……そっか、」


長くて重い沈黙が、2人を包み込む。


樹はコーラの蓋を開ける。


プシュッと爽やかな音が沈黙に響く。


樹「……余計なことだけどさ、なんで、北斗のことフッたの?」


「……村さんのこと、」


樹「Aも、北斗のこと嫌いじゃないと思う。……それに正直、Aも北斗のこと好きだと思ってたし。」


「…………」


樹「……聞かれたくないなら、俺はそれ以上は詮索しない。」


……情けないな、私。


村さんだけじゃなく、樹にまで気を遣わせるなんて。


「……嫌い、じゃない。村さんのこと。」


樹「……うん。」


「……村さんの気持ちも、嬉しかった。……だけど、自分の気持ちがわからないんだよね、」


私の素直な気持ちだ。


村さんのこと、嫌いじゃないのはわかってる。


村さんのことも、好きだし。


……でも、これが、


恋愛的な感情なのか、人間的な感情なのかよくわからない。


樹「……そっか、」


樹は頷くと、コーラを一気飲みする。


樹「俺の勝手な意見だけどさ、北斗とA、わりとあうと思うんだよね。……二人以上に、気が合う人、いないと思う。」


「…………」


樹「……だから、北斗のこと、ちゃんと考えてやってほしい。俺の勝手なエゴなんだけどさ、」


樹はふっと笑うと、ソファーから立ち上がった。


樹「じゃ、楽屋もどろっか。」


「……うん。」


私は、樹の後を追いかけた。









楽屋前に来ると、中から騒いでる声が聞えてきた。


樹「ほんと皆騒がしいな」


そんなこと言いつつ、大好きなくせに。


そう思えば、自然と笑みが零れた。


樹「ただいまー」


「ただいまー」


ジェシー「あ!樹とAお疲れ〜!!」


「あれ、ジェシーもう来てたの」


優吾「北斗もさっき来たよー」


私はバッと顔を上げると、ソファーに座っている村さんと目があった。


村さんは曖昧な笑みを浮かべる。


北斗「……おつかれ、」


ふと、樹の言葉が脳裏によみがえる。


“樹「北斗のこと、ちゃんと考えてやってほしい」”


「……おつかれ。村さん。」


……そうだよね。


私ばかり、逃げているわけにはいかない。


しっかり、向き合わなくてはいけない。


村さんにも、過去の自分にも。

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すのうHIINA - 美紀さん» ありがとうございます!!美紀さんも体調にお気を付け下さい!! (4月28日 17時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 桐山ななみさん» いろいろ予定が詰まっていまして、なかなか更新する機会が減ってしまいまして……本当に申し訳ないです、、、 (4月28日 17時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (4月2日 5時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
桐山ななみ(プロフ) - すのう先生、最近活動停止になっていますけどどうしましたか?何があったか色々気になります (3月30日 17時) (レス) id: 034e0a3f60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すのうHIINA | 作成日時:2024年3月26日 19時

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