康二side ページ44
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家とカフェを繋ぐ扉がカタンと音を立てて、振り返れば亮ちゃんの姿
ランチに差し掛かって、カフェはめちゃくちゃ忙しい時間
それでも涼太のことが心配やった俺らは亮ちゃんの元に駆け寄った
辰｢亮平！涼太どうだった？｣
亮｢顔色は悪いけど、熱もないみたいだし、とりあえず大丈夫そう。だるくて頭痛がするみたい｣
｢そうなんか、しんどいなぁ...｣
亮｢カフェのこと気にしてて、仕事に戻ってってお願いされちゃってさ。康二変わるから家に戻ってくれる？｣
｢おん、そうする｣
辰｢あ、そこのゼリー持ってって。昼食べれそうならなんか作るから内線して｣
｢了解！｣
家に入ると、早速涼太の部屋へ
コンコン...
寝てる可能性もあるし、静かにドアを開けるとベッドに横になってる涼太の姿
涼｢ん...｣
｢あ、ごめん。起こしてもぉた？｣
涼｢寝てないから大丈夫｣
｢もうお昼やからなんか食べてから寝よ。食欲ある？｣
ゆっくり体を起こすから手伝ってあげる
伝わってくる体温は特に違和感なくて、やっぱり熱はなさそう
｢ゼリー持ってきたけど、何か食べれそうなら辰兄がまかないしてくれるよ？｣
涼｢ゼリーでいいや。ありがとう｣
やっぱりあんまり食欲ないんかな...
ゼリーを手渡すと、スプーンでゆっくり食べ進めていく
涼｢ゼリーの味変わった？｣
｢お、気づいた？最近ちょっと変わったみたいやで｣
ちなみに持ってきたゼリーはカフェで出してるやつ
季節やったり、辰兄の気まぐれで味が変わるんよね
涼｢美味しかった。ごちそうさま｣
｢ほな片付けるな？俺もお昼食べたらここに戻ってくるけど、その間になんかあったら遠慮なく言うて？｣
涼｢うん、大丈夫だよ｣
｢しんどかったら寝とくんやで〜｣
体を起こしたまま手を振る涼太
にっこり笑ってくれるけど、やっぱり少しだるそうやなぁ
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作者名：きゅん
| 作成日時：2024年1月1日 22時
