僕でいること (ページ42)

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亮平side ページ42

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涼太が早退するらしい

それを聞いた辰兄は元々最近涼太の様子を心配してたのもあってパニック気味

この状態の辰兄に忙しくなる時間帯のカフェを任せる訳には行かなくて、仕事をしてた康二に声をかけた

幸い急ぎの仕事ではないらしく快く承諾してくれて

そこまでしたら急いで家を出た

車を停めて保健室に入ると、少しぐったり気味にソファーに座ってる涼太

｢すみません、深澤涼太の兄です｣

先生｢あ、お待ちしてました〜。よかったわね、お兄さん来たよ｣

対応してくれた先生は優しそうなおばちゃん先生

人見知りの涼太も先生には心を許しているようで緊張した様子はない

｢遅くなってごめんね、大丈夫？｣

涼｢うん。ごめんなさい、忙しいのに...｣

｢気にしなくて大丈夫だよ｣

こくりと頷いた涼太は、不安そうに先生に視線を向ける

先生は涼太に対してにこりと笑うと俺に向き直った

先生｢少し体調が悪かったみたいで。過呼吸もそのせいかなとは思うんですけど...。熱はありませんが、お家で様子を見てあげてください｣

｢そうですか。ありがとうございます｣

状況を伝えてくれた先生にお礼を言って、涼太の荷物を持つ

｢行こっか。立てる？｣

涼｢ん...｣

顔色も悪いし、元気もないからやっぱり調子悪そうだな

少しふらつきながら歩く涼太の背中を支えながら車に乗り込む

｢翔太に連絡した？｣

涼｢してない｣

｢じゃあ伝えとくね｣

涼太が早退なんてメッセージを送ったら心配するだろうけど、いつも一緒に帰ってるふたりだから連絡しない訳にもいかない

涼太が早退した旨を家族のグループに連絡した後、車を発進させた

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