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涼太side ページ40




こんな相談したことないけど、思っていたより自分の心が限界だったのか、話してみようと言う気持ちになった


クラスに上手く馴染めないこと、ノリが分からなくて辛いこと...


全ては話せていないし、最後は小さい声になってしまったけど、先生は頷きながら聞いてくれた


先生「翔太くんとずっと同じクラスだったものね。それは寂しいね」


「今まで翔太がいたから...でも、俺は上手く話せなくて」


先生「双子と言っても違う人間だからね、得意不得意はそれぞれよ」


翔太だったら、翔太がいたら今のクラスでも楽しめたかな


俺の事をキモい、ノリが悪いって言うクラスメイトもそんなこと言わなかったかな


考えがプラスにならなくて、どんどん気持ちは沈む一方


さっき授業開始のチャイムも鳴ったし、ここにいられるのは1時間


でも、大きくなった不安が収まるわけもなくて、また息が詰まって苦しい


「っ...」


先生「息詰めると苦しくなるからね。吐くのを意識して、深呼吸ね」


またさっきの状態に戻ってしまった


ぐったりとソファーに沈みこんで呼吸を整える


先生「...お迎えお願いしよっか。ちょっと待っててね」


「せんせ...今話したの、全部内緒にして欲しい...」


先生「そうね。涼太くんがそうして欲しいならそうしましょ」


呼吸が少し落ち着いたところで、先生は職員室に電話をかけに行ったみたい


心配かけるのは嫌だけど、家に帰れることで気持ちは少しほっとした


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作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時

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