僕でいること (ページ35)

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ラウールside ページ35

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双子の部屋に入れば、2段ベッドの下で寝てる涼太と、机に課題を広げてる翔太

｢ジュース持ってきたけど、涼太寝ちゃった？｣

翔｢ん、すぐ寝た｣

蓮｢寝顔変わんないね。可愛い｣

｢ちょっと、起こさないでよ？｣

蓮｢分かってるって｣

蓮くんは布団をかけ直すと、翔太の向かい側に座った

蓮｢うわ、全然覚えてない｣

｢嘘でしょ？｣

翔｢ラウ、教えて〜｣

｢いいよ、一緒にやろっか｣

全然分からないらしい蓮くんの代わりに翔太の隣に座って宿題を一緒に進める

しばらくすると、目が覚めたのか涼太の寝ている布団がモゾモゾと動いた

蓮｢涼太？起きた？｣

涼｢ん...｣

｢ジュースあるよ、飲む？｣

涼｢じゅーす...｣

寝ぼけたままふらふらと布団から出て、蓮くんの隣に座る

蓮｢大丈夫？めちゃくちゃふわふわしてんじゃん｣

寝起きでふわふわなのか、体調が悪いのか

蓮くんも心配みたいで、ストローでジュースを飲む涼太の額や首元をぺたぺた触る

涼｢ん、目覚めた。大丈夫だよ、眠かっただけ｣

蓮くんの手を払い除けて、自分の課題を広げ始めた

蓮｢うわ、これも分かんねぇ...｣

｢もう！勉強に関しては全然頼りにならないんだから！｣

2人の課題を見ながら、楽しくおしゃべりして

少し元気がなかった涼太の笑顔も見られてちょっと安心した

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