僕でいること (ページ33)

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康二side ページ33

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今日は公園の植物を撮りに来て、その帰りに駅に迎えに行ってみた

というのも、なんだか元気の無い涼太が心配で...

家では普通にしてるつもりなんやろうけど、笑顔が減ってぼーっとしてるし、笑ってても引きつってる

夜や、学校に行く前はその様子がもっと酷くて

涼太はなんでもないふりしとるけど、俺以外もみんな気づいてるんよ

翔太なんて心配して、何度もチラチラと様子を伺って...鈍感な涼太は気づいてないけど

とにかく、家族間で大きな問題はないから、学校で何かあったのは確か

クラスに上手く馴染めてないんじゃないかって辰兄もずっと心配してたし、学校行くのしんどいんかなってちょっと心配

一緒に帰っとるやろうから翔太の方にメッセージを送れば、｢もうすぐ着くよ！｣なんて返信

しばらく写真を整理して待ってたら、双子が車に乗り込んできた

涼｢お迎えありがとう〜｣

翔｢ありがと！撮影近くだったの？｣

｢今日は公園でお花とか撮ってたんよ。時間ちょうど良かったし迎えに来ちゃった｣

2人横並びに座る双子をミラーで見て、可愛くて思わず口角が上がる

｢じゃあ、出発するなぁ？｣

そう声をかけて、車を発進

しばらく2人の話し声をBGMに運転してたんやけど、数分で静かになった

｢あれ、翔太寝てしもた？｣

翔｢俺じゃなくて涼太｣

｢ほんま？珍しいな。疲れてんのかな｣

翔太が車で寝ちゃうことはしょっちゅうあるけど、今日は涼太みたい

珍しいから、翔太もちょっと心配そう

翔太は窓側に寄りかかって、揺れる度にぶつけそうになる涼太頭を、そっと自分の方に寄せた

｢もうちょっとで着くでな〜｣

翔｢うん｣

涼太を起こしてしまわないように、安全運転で帰路を進んだ

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