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涼太side ページ32




あれから数日、何かが変わる訳もなくて


嫌な言葉を投げかけられたり、いじられる日々


さらに、この前の電車でのことで変な風に噂が回ってしまって、より教室に居づらくなった


キモいって言葉を投げかけられるのはマシな方


俺に触ったら勘違いされるから触るなとか、そこから派生して菌扱いみたいなことまで


もちろん、俺自身L G B T と呼ばれる部類の人達に偏見なんかないし大事な個性だと思う


だからこそ自分のためにも他人のためにもそういう事を、ネタにはして欲しくない


やること小学生かと言いたくなるけど、そんな元気も勇気も自分にはもうない


やられっぱなしで、リアクションも出来なくなった俺は、もうクラスに馴染めることはなくて


これはもういじめの部類に入るのかもしれない...いや、それは被害妄想が激しすぎるのかな


ぐるぐる考える中で、気分が悪くなったり、息が苦しくなったり、クラっと目眩がしたり、なんてことも増えてきた


「おい、なんか言えよ。いじってんのにいじめてるみてぇじゃん」


「ごめん...」


「ノリ悪...」


クラスがシンとなって、あぁ、また失敗したって苦しくなった


きっと俺がおかしいんだ


このクラスに、このノリについていけない俺が悪いんだ


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作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時

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