僕でいること (ページ4)

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辰哉side ページ4

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帰宅した双子は、仲良く宿題中

喧嘩も稀だし、本当に仲良し

翔｢涼太、ここ分かる？｣

涼｢...そこまだやってない｣

翔｢そっか〜、なら亮ちゃんに教えてもらお｣

涼｢結構進んでるんだね｣

翔｢ん、数学の先生進むの早い｣

今年は涼太だけクラスが離れたらしく、仲良しでご近所さんのジェシーくんと慎太郎くんも翔太と一緒

クラス発表の日はさすがに落ち込んでた

感情を表に出すタイプではないから、家族にしか分からないぐらいだったけどね

｢涼太、新しいクラスどう？｣

涼｢...大丈夫だよ、楽しくやってる｣

｢そう、ならいいんだけどさ｣

翔｢そういえば、涼太昼俺らのとこに食べに来たらいいのに｣

涼｢うーん、まぁ５限目の用意とか、色々してたらゆっくり出来ないでしょ｣

翔｢それもそうか...｣

涼｢もう17歳だよ？心配しなくて大丈夫。笑｣

｢はいはい、ごめんね｣

なんだかはぐらかされた気がするけど...

もう高校生とはいえ、小さい頃から我が子のように面倒見てる弟だから、兄ちゃんは心配なわけよ

しっかりしてるように見える涼太だけど、小さい頃は翔太より引っ込み思案で、人前では上手く話せずに泣いちゃうような子だったからね

その名残なのか今でも結構人見知りな涼太

新しいクラスで上手くやって行けるといいんだけど...

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