辰哉side ページ30
゚
土日は出かけたりもせず、兄弟達と家でゲームをしたりお話したりでゆっくり過ごした
涼太は貧血で倒れることもなく、体調は良くなったみたい
そして今朝、学校へ行くために2人を起こす
正直俺は遅刻、ズル休み常習犯だったけど、双子にはしっかりして欲しいという親心ならぬ兄心
寝起きの悪い翔太に手こずりつつも、準備をさせて、朝食を食べさせる
「...涼太?眠たいの?」
涼「大丈夫。ごめん、ぼーっとしてた」
翔「大丈夫?」
涼「うん、ごめんごめん」
お箸を片手にぼーっとしてた涼太
寝起きの悪い翔太ならまだしも、珍しい光景
やっぱり本調子ではないのかな
涼「ごちそうさまでした」
「はーい。あ、涼太ちょっと熱計って」
涼「えぇ、熱ないよ?」
「ん、ないならそれで安心だから」
亮「体温計いるー?はい!」
「ありがと〜」
自分も朝食を食べようと、用意してた亮平がついでに体温計を取ってくれた
体温計を渡せば素直に測ってくれるあたり、自覚症状はなさそうかな
きっと本当に熱でもあったら嫌がりそうだし
涼「...はい、36.3℃ ね?大丈夫でしょ?」
「はいはい、ごめんね。でも具合悪くなったら...」
涼「保健室ね。それも大丈夫」
ちょっと過保護すぎたかな
呆れたように笑う涼太を見て少し反省
もう高校生、ほっといて欲しいだろうに...
「あ、翔太もついでに体温確認しよ!」
翔「はぁ!?しなくていい!めんどい!遅刻する!」
「まだ時間大丈夫でしょ〜?30秒だから」
翔「もう!うざい!」
嫌がる翔太にも体温計を挟ませて...
まぁ平熱だったから翔太の機嫌を損ねるだけの結果となった
亮「あんまりしつこいと嫌がられるよ」
「だって〜」
亮「まぁ、心配なのは分かるけどさ」
涼・翔「いってきまーす」
「はーい、行ってらっしゃい」
亮「気をつけてね〜」
今日も楽しい一日を過ごせますように
そんな気持ちで送り出した
゚
523人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時