翔太side ページ27
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結局歩いて帰宅して、玄関に入る前にも絶対に言うなと釘を刺された
でも、隠し事が苦手な俺が兄ちゃん達に隠しきれる訳もなく...
涼太が一人で風呂に入ろうとするから心配で、俺も一緒にと言ったところですぐ辰にぃに捕まった
辰「翔太、今日はなんでそんなに涼太にくっついてるの?なんか心配事?」
「いや...別に...」
目を合わさないようにそーっとそらす
でも今度は隣にいる涼太から目で訴えられて逃げ場がない
蓮「ふっ!翔太わかりやすすぎでしょ!笑」
「なっ!」
ラ「目が泳いでるよ 笑」
どうしよ、言うしかないけど...
涼「俺、お風呂入ってくるから」
涼太は諦めたのかなんなのか、部屋着を持ってリビングを出ていった
亮「で、隠し事はなぁに?」
「...涼太、体調悪いから」
辰「はぁ...そんなことだろうと思った。どこ体調悪いの?」
「え、知ってたの?」
大「俺らは長年お兄ちゃんやってんの、舐めんなよぉ〜?」
辰「本人も気づいてないのかと思ってたけど、分かってて隠してたわけね」
涼太、俺が隠さなくてもバレてんぞ...
もう隠す理由は無くなったし、仕方ない
「貧血が酷かったみたいで、5時間目にジェシーと慎太郎が保健室行ったの見たって。本人も保健室行ったことは認めたよ」
蓮「え、この前あんだけ嫌がってたのによく行ったね」
「なんか立ってられなくて座り込んでたところを先生に連れてかれたらしい」
康「そんな酷かったんか。心配やなぁ...」
「帰りの電車でも倒れたよ。俺が支えてたけど、顔色真っ青でしんどそうだった」
照「無理しなくても学校まで迎えに行ったのに...」
「涼太に言ってやって。俺は迎え頼もうって言ったもん」
なんかやっぱり隠し事なんて悪いことしたなって思って兄ちゃん達と目が合わせられない
辰「...とりあえず、翔太がついててくれて良かったよ。お風呂一人で心配だし、翔太も行っといで」
空気を読んだ辰にぃに背中を押されて、リビングを出た
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作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時