検索窓
今日:123 hit、昨日:126 hit、合計:65,966 hit

涼太side ページ25




保健室に行ったことと、体調が悪かったことは、翔太にすっかりバレてしまって


なんだかすごく過保護に世話を焼かれている


大したことないのにな


電車に乗ると、帰る学生でいっぱい


翔「ほら、あそこ空いてるから座ろ」


「え、やだよ。優先席だし」


翔「体調悪いやつはいいの」


「大丈夫だから、お願い」


さすがに優先席に座るのは気が引ける


不服そうな顔をしてるけど、何とか翔太を説得させた


ガタガタと電車に揺られること10分ほど


「なぁ、あれ涼太じゃね?」


「え、まじ?電車で帰ってんじゃん。じゃあさっきまで保健室にいたのはサボりかよ〜」


クラスメイトの声が聞こえてきて顔を上げると、少し離れたところにいるのを見つけた


翔太にこれが聞こえてたら...と途端に不安になって、翔太の方を見たけど、イヤホンをしてて気づいてないみたい


バレていないことにほっとする反面、やっぱりそう思われてるよなぁって悲しくなる


幸い今日は金曜日で明日から2日間休みだけど、月曜日にまた何か言われてしまうだろうか


「まって、片割れと一緒じゃん。まじで全然違うな」


「翔太は人気者だけど、涼太は陰キャって感じだしな。笑」


「おい、聞こえるって。笑」


嫌な声ほど、耳に入るもので、聞いているうちに体がふわふわしてきた


やばい、この感覚、さっきの...


ここで倒れたらまたバカにされる対象になる


そう思えば思うほどふわふわしてきて、冷や汗が止まらない


翔「うわ、顔色やば。大丈夫?」


「しょーた...」


翔「しゃがむ?」


こんなところでしゃがんでたら目立つに決まってる


首を振ると、翔太は、背中が壁に当たるように体勢を立て直してくれた


翔「あと3分で着くからな」


「ん...」


グラグラするのが辛くて、翔太の胸に頭を預ける


「なんか甘えてる?キモ。笑」とか、心無い声が聞こえてきて、翔太にも申し訳ない


でも、意識がふわふわしてその声すらも聞こえにくくなってきた


翔太side→←翔太side



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
522人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 宮舘涼太 , 絆系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。