僕でいること (ページ24)

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翔太side ページ24

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バス停に着いた俺らは、涼太を座らせるためにバスを1本遅らせた

涼｢大丈夫だって｣

｢いや、座っとけ｣

涼｢でも、座りたい人他にもいるし...｣

普段は俺が涼太に座らされる側

自分となるとソワソワして落ち着かないらしい

大体これはスクールバスだから、年配の方がいる訳でもないし、自分も体調悪いんだから気にしなくていいのに

｢じゃあ俺のカバン持っといて｣

無理やり俺のカバンを膝に乗せると、諦めたのか抵抗するのをやめた

｢どこが調子悪かったの、熱あるなら家族に連絡しろって言われるだろ｣

涼｢...｣

｢頭痛かった？薬は？｣

頭痛持ちだから、頭痛かったのかなと思ったけど、それならすんなり頷きそうなもの

｢涼太｣

涼｢...ちょっとクラっとして。それを先生が気づいてくれて、保健室に連れてってもらったの｣

｢は？倒れたわけ？｣

涼｢いや、そんな大事じゃなくて...｣

｢貧血？｣

涼｢ん、保健室の先生はそうじゃないかって｣

｢まじか。今は？｣

涼｢今は全然大丈夫｣

体調不良の内容はわかったけど、頭痛より心配になる

だって涼太が貧血になってるのなんて見たことないし

気づけばバスが停車して、学校の最寄り駅に着いた

｢ゆっくり降りろよ｣

涼｢ふふ、急に過保護だね｣

｢笑い事じゃねぇって、倒れたらこまる｣

涼｢大丈夫だよ｣

涼太は笑ってるけど、俺は気が気じゃねぇよ...

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