僕でいること (ページ23)

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翔太side ページ23

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お昼の後、眠いなぁと思いつつ５時間目の授業を乗りきった休み時間

ジェシーから｢さっき涼太が保健室に入ってったの見えたけど大丈夫？｣なんて声をかけられた

びっくりしたけど、ジェシーの後ろの席の慎太郎も一緒に見てたって言うんだから見間違いではなさそう

体調悪いのかな、大丈夫かなってモヤモヤした不安を抱えながらも、俺に連絡がないから一緒に帰るんだろうと玄関で待っていると走ってきた

顔色は...まぁそんなに悪くないかな、元々肌白いしわかんないけど

じゃあ怪我でもした？いや、でも保健室が苦手だとつい最近まで言っていたのに？

色々考えてたら、涼太のことを無視して歩いてしまっていたらしい

涼｢翔太、なんかあった？遅くなったから怒ってる？｣

｢いや、怒ってないけど...。そっちこそなんかあった？｣

涼｢なにが？｣

探るように聞いてみるけど、本人は本気で分からない顔

｢大丈夫か？｣

涼｢なんのこと？｣

｢いや...保健室に入ってくの、ジェシーが見かけたって｣

まさかアイツらの見間違いかと思いつつ聞いてみると、ちょっと慌てた様子

まじで保健室行ってたんじゃん...

｢大丈夫？どっか調子悪いの？｣

涼｢ん、大丈夫｣

｢いやいや、なんで保健室行ってたのって聞いてんの｣

涼｢大丈夫だって、気にしないで｣

｢おい、はぐらかすなって。俺ん時はめちゃくちゃ心配するくせに、お前だけ隠すのはなし！｣

どんどん歩いて先に行こうとするから、腕を掴んで歩くのを止めさせた

涼｢...ちょっと体調悪かっただけ。本当にもう何ともないから｣

｢熱？誰かにむかえにきてもらう？｣

涼｢いや、熱もないし、もう大丈夫だよ｣

ちょっと体調が悪かったらしいけど、自分から保健室に行くなんて珍しい

｢保健室行くほど体調悪かったんだろ｣

涼｢...行くつもりはなかったよ。でも、先生に連れてかれた｣

行くつもり無かったっていうのもどうかと思うけど、まぁ体調悪いのに我慢して授業受けるよりましか...

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