涼太side ページ22
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先生「...起きれそう?もうすぐホームルーム終わる頃だけど...」
先生に起こされて、時計を見ると帰る時間
「はい、少しスッキリしました」
先生「よかったわ。もう下校時間だけど、辛かったらご家族に迎えに来てもらうのよ?」
「大丈夫です、翔太と帰るので」
先生「それなら大丈夫ね。バスも電車も気をつけてね」
話しているとホームルームの終わりを告げるチャイムがなった
「ありがとうございました」
先生「いえいえ。これからも気軽にいらっしゃい」
先生にしっかり感謝して保健室を出た
「気軽にいらっしゃい」と言ってくれる先生のおかげで、保健室の印象も随分と変わった
教室に入ると、もうほとんどの人が帰ったあとで、特に何も言われることはなかった
「翔太!ごめん、待たせた!」
翔「いや、別にそんな待ってねぇ。行こ」
玄関に行くと翔太がもう待っていて、慌てて駆け寄る
いつもはたわいない話をして帰るけど、今日は翔太の眉間にシワが寄ったまま
「翔太、なんかあった?遅くなったから怒ってる?」
翔「いや、怒ってないけど...。そっちこそなんかあった?」
「なにが?」
翔「大丈夫か?」
「なんのこと?」
翔「いや...保健室に入ってくの、ジェシーが見かけたって」
保健室に行ったこと、家族には内緒にするつもりだったのに
まさか翔太にバレてたなんて...
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作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時