涼太side ページ3
゚
教室に入って自分の机に座る
あいにく中学の同級生もいなければ、仲のいい子もいないクラスで、未だに毎日話すような人はいない
正直クラスに馴染めていないと思う
ちょっと寂しいなぁと思うんだけど、まぁ仕方ないよね
一限目の準備をして、椅子に腰掛けて、無意味に手をいじってみたりして
ぼーっとしていたら始まる一限目
眠いけど、頑張ってノートをとって
そんなことの繰り返しで一日が終わる
その間に話すのなんて、提出物の確認だったりで、極わずか
人見知りの俺は、もう出来上がっているグループに入っていく勇気もないし
今まで翔太たちにどれだけ甘えてたか実感する
翔「りょーた、帰ろー」
「うん、今行く」
リュックに教科書をしまって翔太のところへ
翔「クラスの子と帰るとかねぇの?大丈夫?」
「翔太こそ」
翔「なんかルーティンになってるからなぁ〜」
「うん、俺も。それに、帰るとこも同じなのに今更バラバラで帰らなくてもいいでしょ」
翔「そっか」
様子を伺うようにして聞いてきた翔太は多分俺の事を心配してくれてる
そりゃ四人一緒だったのに俺だけ離れたら可哀想って思うよね
でも翔太は翔太で学校を楽しんで欲しいし気にしなくていいのにな
心配させないようにしなきゃ
゚
523人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時