僕でいること (ページ18)

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辰哉side ページ18

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カフェから帰ると、蓮から涼太が怪我してると報告が

とりあえず病院に行くような怪我ではなく、ラウと2人で処置してくれたらしい

あまり心配されるのを嫌がる子だけど、俺も心配だから

｢涼太、ちょっとこっちおいで｣

涼｢なぁに？｣

ご飯の後は交代でお風呂に入って自由に過ごす時間

部屋に向かおうとした涼太を呼び止めて様子を見ることにした

｢足怪我したって？痛くない？｣

涼｢あぁ...うん、大丈夫だよ｣

｢どうして怪我したの？｣

涼｢体育で転けたの｣

｢そっか。酷くなったりしたら言うんだよ？あと、自分で処置しきれない怪我は保健室に行くこと｣

涼｢...うん｣

大人しく話は聞いてるけど、少し目が合わない

｢保健室嫌なのは分かるけど...。具合悪い時も、怪我した時も、我慢ばっかりは兄ちゃんたち心配だからね｣

涼｢わかった...ごめんなさい｣

しゅんとしてしまったから、怒ってないからねと伝えれば困ったような笑顔

そのまま少し気まずそうに自室に戻ってしまった

この時はまさか他人から故意に転けさせられたなんて思ってなかったから

みんなして保健室に行けとか、我慢するなとか、何度も言ってしまった

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