僕でいること (ページ17)

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蓮side ページ17

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玄関で賑やかな声が聞こえると思ったら、怪我をして帰ってきた涼太

とりあえずリビングに連れて行って、部屋にいたラウを呼んできた

だって他の兄ちゃんはみんな仕事でいないし、人手は多い方がいいかと思って

...手当をするのが、頭の良くない俺だけじゃ不安だったのが本音だけど

ラ｢とりあえず絆創膏剥がそう。痛いけどごめんね｣

絆創膏2枚では、はみ出すほど大きい怪我

絆創膏の接着面が傷口に触れちゃってて、めっちゃ痛そう

涼｢痛くないから大丈夫だよ｣

翔｢まじで？めちゃくちゃ痛そう｣

涼太は案外平気そうな顔してて、むしろ俺らの顔が歪んでる

ラ｢うん、ゴミとか砂は入ってないね｣

涼｢水でちゃんと洗ったから｣

｢偉いじゃん｣

ラ｢消毒もしとこっか。染みるけど...｣

そう言って、ティッシュを持ってきて消毒液をかけるラウ

涼｢っ...｣

ラ｢痛いよね、ごめんね〜｣

翔太はもはや目を逸らしてる

でも涼太の傍から離れないからやっぱり心配みたい笑

｢あとは絆創膏？大きめのあったかな...あ、これか｣

ラ｢うん、それ貼っとこ。早く治るといいね｣

傷口に大きめの絆創膏を貼って手当は完了

ちなみに絆創膏は湿潤療法？ってやつで治すものらしい

みんなよく怪我するからって色んなサイズを買ってきてくれてあるんだ

翔｢まじで次から保健室行けよ？｣

涼｢ん...｣

ラ｢どうして保健室行かなかったの？｣

涼｢だって苦手だから...｣

しゅんとしてしまった涼太の頭を撫でる

人見知りで気遣い屋さんの涼太は保健室に行くのも勇気がいるんだろう

実際に体調が悪くても早退してきたことは片手で数えられるほど少ないしね

涼｢手当してくれてありがと｣

ラ｢今度からちゃんと保健室行くんだよ？｣

涼｢...はーい｣

困ったように返事をした涼太は、3人に囲まれて恥ずかしくなったのかスタスタと自室に戻ってしまった

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