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涼太side ページ14




「ひーくん、ありがとう!」


照「おう、行ってらっしゃい」


翔「いってきまーす」


送ってくれたひーくんに手を振って、下駄箱まで行けばもう翔太とはお別れ


翔「じゃあな。また帰りに迎えに行く」


「ん、具合悪くなったら保健室行ってね?あと、帰りは俺が教室行くから待ってて」


帰りも一緒に帰る約束をして、別々の教室へ


「...おはよう」


「お、涼太じゃーん!おはよう!」


「ひゃっ!...ちょ、ちょっとぉ」


「リアクションきもー!」


「もう、びっくりするからやめてよね」


朝から教室に入れば、カースト上位の子からのボディータッチ


嫌な触られ方したら、そりゃこんなリアクションになっちゃうでしょ


「はぁ...」


朝からため息をついてる自分が嫌になる


その後の体育の授業では、サッカーの試合中に足をかけられてそのまま転けてしまった


でも、先生は気づいていなくて


保健室は苦手だし、これで保健室に行ったらきっとまた何か言われる


そう思ったら保健室に行く選択肢なんかなくて、水で洗って常備していた絆創膏を貼った


怪我に対して少し小さいけど、制服に血が着くよりはマシだと思う


怪我を心配してくれる人もいなくて、心配して欲しいわけじゃないけどなんだか悲しくなる


翔太みたいに上手く周りに合わせられたら、こんな風にはならなかったのかな


翔太side→←涼太side



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作者名:きゅん | 作成日時:2024年1月1日 22時

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