目黒蓮が守りたいのは ページ9
無理やりふっかさんから回収したAさんの身体はぽかぽかしていて。大きさも相まって、小さいこどもなんじゃないかってくらい。
けど触れる場所は全て、Aさんは大人の女性なんだって認識させられて。なんか、ずるい。
目「Aさんは、もうお酒だめ」
A「えぇー？めめくんまだのめるでしょ？いっしょにのもー？」
目「俺は飲めるけど、Aさんはだめ」
A「…めめくんと飲みたいのになぁ…」
上目遣いで言われるけど。心を鬼にする。
今ここにいるのは俺だけじゃない。康二も言ってたけど、オオカミが俺を含めて９匹もいる。危ない。
閂の事件のとき。
スタジオのいやがらせも
ストーカーも
枕疑惑も
俺は、何もできなかった。
守りたい守りたいって言ってるのに、俺は、何もできてない。とんだ口だけ男だ、情けない。
A「…めめくん？」
今は、この小さい身体をぎゅっとできるのに
必要なときに側にいれないなら、意味ないじゃないか
A「めめくん？」
頬に触れる感触。
やわらかい、小さい手。
見つめてくる水分量の多い瞳。
ぜんぶ、守りたいのに。
A「めめくん、いつもまもってくれてありがとう」
目「…俺は、何も守れてないっすよ」
A「めめくんが、まもるよっていってくれるから、わたしはがんばれるのよ？」
目「…けど」
A「めめくん、めめくんがいてくれるから、わたしはいつもいっぽがふみだせるのよ？いつもありがとぉ」
目「…っ」
A「めめくん、だいすきよ？」
ぎゅってしてもらえて。
うわ…泣きそう。
A「…」
目「…Aさん？」
A「…にゃ、なぁに？」
目「寝てた？」
A「寝ていもん」
目「ふは、寝てたでしょ笑」
A「寝てないもん！阿部ちゃーん、めめくんがいやなこというー！」
ふらふらーって阿部ちゃんの方に行くAさんが、やっぱ。
好きだなぁ…なんて、思ったりした。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月27日 11時
