ラウールが羨ましいのは ページ7
岩本くん、だてさん、康二くんのところを渡り歩いて、みんなにぎゅってしてもらって、今Aさんはオレンジジュース飲んでる。
カクテルのアルコールがわかんないのを良いことに、阿部ちゃんがアルコールが入ってないのを頼んでくれて、カクテルだよーって渡してた。
そんなの、手遅れなレベルに酔っちゃってはいるんだけど。
俺のとこにはぎゅーしに来てくれないんだよね…やっぱでかいからかな。怖いのかな。
最近また背が伸びたし…身長差がさらに増えたことで、Aさんとの心の距離も広がった気がする。
いいなぁ…みんな…
A「らうくん、どーしたの？」
ラ「え？」
突然目の前に、Aさんのどアップ！えっ！？
あっ、そうか、ここのテーブルは掘りごたつ式だから、顔の距離が近いのか…気配なかった…すごい…
A「なんかおなやみ？」
ラ「ん？ううん、なんでもないよ？」
A「ほんとにぃー？」
てゆーか、顔！近い！ちょっと動けばキスできちゃうじゃん！
お仕事じゃない初めてのキスは好きなこって決めてるの！
…Aさんなら、いいのかもしんないけど…
A「なやんでるならいってね？」
ラ「うん！」
A「わたしは、みんなの、まねーじゃーなんだから」
ラ「……うん」
A「くふふ…ラウくんはかわいいねぇー♡」
ラ「わぁ！」
唐突な、ハグ！
俺からぎゅーするのは時々あるけど、Aさんからは初めてかもしんない。
すっっっっっごく、嬉しい！！！
A「ラウくんだーいすき♪」
ラ「俺も、Aさんだーいすき♪」
…嬉しい。
ラ「Aさん、今なに飲んでるの？」
A「じゅーすだよ、あべちゃんはカクテルだよって言ってたけど、これは絶対にじゅーす！のむ？」
ラ「じゃあもらおっかな」
なんだ、ばれてたのか。
オレンジジュースなら、と、一口。
…
…？
ラ「阿部ちゃん、これオレンジジュースだよね？」
阿「うん」
ラ「これ、ほんとにオレンジジュース？」
目「貸せ、ラウ…ｺﾞｸｯ……阿部ちゃん！これブランデー入ってる！」
岩「は！？ちょ、ラウ、水のめ」
ラ「大丈夫、舐めて気づいたから飲んでない！けどお水は飲んどく！」
佐「ブランデーなんてどこから…あっ、翔太のハイボールか！」
渡「えっ！？これ！？あ、そうか自分で作るタイプだから…」
阿「もー、油断もすきもない！！」
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月27日 11時
